有名老舗レストラン「得月楼」「松鶴楼」「江南首席」から昼食場所を指定可能な、完全プライベートツアーで蘇州を満喫できます。
こんにちは、上海ナビです。
旅先で絶対妥協したくないものってありますよね。ナビは断然食事! その土地ならではのものを、本当に人気のあるお店で食べないと気が済みません。ツアーの団体さん向け大型食堂は絶対無理! というわけで、毎回食事付きツアーに対してはいつも厳しい目で吟味してしまいます。が、そんなナビの目に留まったのが今日ご紹介するこのツアー。地元で人気のレストラン3軒からランチに行く場所を選べるのだそうです! 早速参加してみることにしました。
今日のコース内容
8:30 宿泊ホテルのロビー集合、チャーター車で蘇州へ
10:30 蘇州着、世界文化遺産「拙政園」観光
12:00 選んだレストランでランチ
13:30 除夜の鐘で有名な「寒山寺」拝観
14:30 中国版ピサの斜塔がある「虎丘」観光
15:30 世界文化遺産「留園」観光
16:30 チャーター車で上海へ
18:30 宿泊ホテル着、解散
※ 時間、予定は道路の混雑情況、天候などによって変わる場合があります。
宿泊ホテルのロビー集合
今回ナビが滞在したのは「花園飯店(オークラガーデンホテル)」。ロビーで待っていると、ガイドさんが迎えに来てくれました。皆さんの泊まっている上海市内のホテルならどこにでも迎えに来てくれるので、予約時にホテル名を伝えておきましょう。
ここからチャーター車で蘇州に向かいます。蘇州までは1時間半〜2時間ほどだそう。日本語堪能なガイドさんにいろいろと説明を聞きつつ行くのもよし、朝が弱い方は寝て行ってもよし。プライベートツアーですから、車内でも自由に過ごしてOKです。
蘇州を代表する観光地「拙政園」へ
まず到着したのは「拙政園」。蘇州でもっとも有名な観光地で、世界文化遺産に登録された庭園です。造られたのは明代(1509年ごろ)。500年以上前の民間人が造り上げた美意識が広々とした庭園に凝縮されています。4つの窓から四季の風物詩が見える東屋、後方と前方が対称になっているオシドリをテーマにした楼閣など、ガイドさんの説明を聞きながら一つひとつ見て行くと、先人のアイデアや思想にハッとさせられることも。
遠くに見える北寺塔が庭の一部のように見える造園技術も。
ナビが訪れたのは7月初旬だったのですが、ハスの大輪がいくつも咲いていて旅行者たちの目を楽しませていました。秋は紅葉、冬は雪景色、春から初夏はツツジやボタンが楽しめるそう。また、午前中に行くと地元のお年寄りがお友達とお茶を飲んでいる風景も見ることができます。世界遺産の庭園でお茶なんて、ゼイタクな生活ですよね〜。
夏はハスが見ごろ。
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お茶とおしゃべりを楽しむお年寄りたち。
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お待ちかねのランチ♪
このツアーで選べるのは、創業400年以上という蘇州きっての老舗「得月楼」、蘇州名物・松鼠桂魚を食べるならぜひ選びたい「松鶴楼」、快適オフィスビルの中に位置する展望レストラン「江南首席」の3店。食にとことんこだわるナビ。「ほんとにおいしい店なの?」と思い、中国語ができる友人に頼んで地元のグルメ掲示板を徹底チェックしてもらいました。が、いずれも高評価。地元蘇州人に人気なら間違いナシですよね。皆さんもぜひ店名を検索してみて下さい。
席はすべて個室という高級中華料理店です。
このなかからナビが選んだのは「江南首席」です。理由はというと、夏の蘇州の強烈&過酷な暑さに午前中の時点でやられてしまい、「食事は涼しいビル内がいい!」と思ったこと。そして、日系企業が多く進出している蘇州新区エリアにあって、蘇州在住の日本人ビジネスマンに好評のお店だということが下調べでわかったことです。日本人好みの味付けと快適空間に期待しつつ、ガイドさんに連れて行ってもらいました。
オフィスビルの41階に位置。隠れ家感も◎。
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窓からは蘇州新区が一望できます。
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今回は2人で参加したナビ。ガイドさんにお任せでオーダーしてもらったお料理の数々は量もたっぷりで大満足できました。シャキシャキの歯ごたえとワサビの風味が効いたエンドウ豆の前菜、エビと春雨のピリ辛炒め、ネギと牛肉の炒め物など、思ったとおりどれも日本人好みの味。店内も静かで、サービスもスマートでした。
※ビール、ソフトドリンクをオーダーする場合は別料金となるそうです。料理の内容は時期によって変わることがあります。
日本でも有名な古刹「寒山寺」へ
食後訪れたのは、除夜の鐘や漢詩『楓橋夜泊』で知られるお寺「寒山寺」。この漢詩の内容を予習してくれば、入り口の前に流れる運河とそこにかかる楓橋の風景、鐘楼の鐘の音などをより深く味わうことができます。予習忘れちゃったという方は、鐘を突きに行きましょう(料金別途5元)。鳴らすごとに若返ることができるんだそうです。ほかに、弘法大師、三蔵、鑑真など、日本人に馴染み深い僧侶の像がある「弘法堂」も。
三国時代の史跡「虎丘」へ
呉の国の王が建てたといわれる斜塔「雲岩寺塔」で有名な観光地。『史記』にも記されている場所で、詩人・蘇東坡が愛でた地としても知られています。その名のとおり「丘」で、頂上まではちょっとした登山気分が味わえるかも。合間には刀で切られたような岩、雨が降ると血の色になる千人石など、ちょっとミステリアスな名所が点在。ほかにもさまざまな言い伝えが残る場所なので、ぜひ一つずつガイドさんに聞いてみて下さい。
山の上に斜塔が建っています。
刀で切られたような岩。
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さまざまな伝説を持つ千人石。
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もう一つの世界文化遺産「留園」
このツアーのもう一つの魅力は、一日で世界文化遺産を2ヵ所もまわれてしまうこと! 「虎丘」の登り坂と午後の暑さに再びやられたナビは、のんびり木陰で庭園鑑賞をすることに。「留園」は、庭園内で中国楽器の演奏会を開いていることもあって、午後のひとときをぼーっと過ごすことができます。体力が余っているという方は、園内に隠されているという「留園18景」を探してみて下さい。
細長い太湖石が有名です。
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楽器演奏をやっている日も。
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チャーター車で上海へ
庭園散策を終えたら、そのまま車で上海へ。駅へ行ったり、行列をかき分けて切符を買ったりする手間を考えると(ナビは経験あり)、夢のようなツアー日程です。涼しい車内で熟睡しているうちにホテルに到着してしまいました。ホテルではなく、そのまま予定していた夕食のレストランに行きたい、夜は外灘を歩いてみたい、などがあればガイドさんに伝えましょう。希望の場所まで送ってくれます。
実際に参加してみて
今回、真夏に参加してみたナビ。気づいたこと、用意したほうがいいと思ったものはこちらです。
午前中からすでに30度超え!
◯
激しい暑さ&過酷な寒さ対策を!蘇州は内陸に位置するため、上海よりも夏は暑く冬は寒いと考えて下さい。夏は帽子、日傘、タオル、日焼け止め必須。冬は手袋、ダウンジャケット、マフラー、使い捨てカイロ必須です。できれば春や秋など、気候のいい時期に参加を。ただし、地元の人はこれを熟知しているので春と秋は非常に混み合います。
なるべく日陰を選んで歩き、休憩を頻繁にとりましょう。
◯
夏の蘇州はこんなに暑い!7月に参加したナビですが、書いたとおり午前中で暑さにダウン。この日の気温は38度でした。観光の主要ポイントとなる庭園には、エアコンの効いた場所がありません。強烈な日射しと蒸し暑さに、ツアー中ペットボトルの水を3本消費……。冷たい水も買ったそばからぬるくなってしまうので、保冷効果のあるペットボトルケースがあったらな〜と何度思ったことか……。
いかがでしたか? まずはレストランの下調べ、そして訪れる世界文化遺産の予習と、行く前からちょっぴりわくわくしてしまう旅準備が楽しめるこちらのツアー。訪れる場所は、庭園、お寺など徒歩で散策する観光地が多いので、軽装と穿き慣れた靴で参加しましょう。でも夏場はスニーカーも暑苦しいと思ったので、ナビはビーチサンダルで行きました。結構快適でしたよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。